忍者ブログ
HOME > 映画の記事 Admin NewEntry Comment RSS  
毎日いろいろ考えて生きている。だから表現するのだ!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ワーナー配給の映画「ホビット 竜に奪われた王国」は人気映画シリーズ「ロード・オブ・ザ・リング」のスピンオフ作品。もちろんビックタイトルなのは間違いなく、それ相当のマーケティングプロモーション活動をおこなう作品です。

撮影地ニュージーランドのフラッグシップ「ニュージーランド航空」ともがっちりタイアップをおこなっています。ニュージーランド航空では特別塗装機が就航し、作品を用いたプロモーション作品を作っています。前作の時には、ホビットのキャラクターを用いた安全確認動画が話題になりましたね。



配給側のプロモーションは・・・というと、Yahoo!映画で特集、映画.com、Cinema Todayをはじめとする映画プロモーションサイトで告知、Twitterを用いて映画の感想をソーシャルで拡散するプレキャン(ニュージーランド旅行)を実施。というザ・王道なプロモーションを実施しています。

Yahoo!映画では、左右の背景をホビットに変更するADメニューを実施。(タイアップなのかな?)



飛び先は、映画のスペシャルサイト(本体)ではなくて、Yahoo映画の中の特集ページです。



こちらのサイトでは、作品の世界観を伝えるべく「中つ国ニュース」や求人情報(荒れ地のくにに住むスマウグ(竜)のところから財宝を取ってくるお仕事です。的な)、中つ国の天気予報などお祭りコンテンツ的な情報をたくさん掲載。ニュージーランド政府観光局もコンテンツの一部を作っていて、ホビット作品のポータル的な役割を果たし、Y!映画だけで、完結するサイトになっています。

けれど、Y!映画ってどのくらい見られているのでしょうか。映画は好きですがわざわざY!映画まで行って情報をチェックしようとは、わたしは思わないので、どんなデモグラフィックなのか、ちょっと気になります。それに、デジタルでマスをターゲットにすると、どうしても日本最大のポータルサイトYahooで告知という流れになりがちですが、ポータルってそもそもみんな見てるんでしょうか。ちょっと疑問です。どうしてもYahooでやるのであれば、映画カテゴリでなくて、TOPなど他のコンテンツを見ている人を持ってくるようなプロモーションは、考えなかったのでしょうか。人気のコンテンツなので、もともとのファンに向けてのプロモーションがメインなのかもしれません。

さて、Y!映画の特集ページに戻りますが、数あるコンテンツの中でも、すでに作品を見た人のコメントは目立つところに配しているのを見ると、やはり口コミ効果は映画のプロモーションに重要な役割を担っていることが推測できます。映画本体のサイトでは、先にご紹介したとおり、映画の感想をTwitterにハッシュタグを付けて書き込んでもらう、口コミ拡散キャンペーンも実施しています。

その他、Twitterでは、Twitter同時再生祭なるものも実施しています。こちらはTV放送ではなくて、自宅などでDVDを同じ時間に鑑賞するというもの。シリーズものの続編が公開される際には、地上派で前作の放送をおこなったりするのですが、今回はないようです。このTwitter同時再生祭り。どの程度の人が参加したのか、数字が知りたいです。自主的にDVDを流して・・・ってよっぽどのファンじゃないとそもそもDVDを持っていないですし。けど、こういうことが出来るのは、人気のある作品ならではですよね。

Twitterにはかなりの力をいれているらしく、オフィシャルのアカウントはフォロワーは5500人程度ですが、おそらく選任の担当者がいると推測され、かなり活発にツイートがされています。

ソーシャル的な広がりでは、Lineのスタンプとフレームを作成しているのも面白いです。映画のターゲットを考えると、Lineは有効なプロモーション手段ですもんね。

・・・とかなりバジェットも裂いて、プロモーションをしているのにもかかわらず、深堀していかないとプロモーションが見られないって、でも残念だと思いませんか??

映画サイトでプロモーション。当たり前のことです。どの映画サイトも、やってもらいたいですよね。キラーコンテンツですから。けれど、「映画ファン」にしか届いていないんじゃないでしょうか。ターゲットは既に作品のファンな人だけで、新規開拓をおこなうつもりはないのかもしれません。でも、せっかくの大型タイトル。ちょっともったいないなーと思ってしまった、ホビットのマーケティング手法でした。



PR
映画というメディアは口コミ(WOM)がマーケティング手法として有効な手段の一つ。主演のサンドラ・ブロックの一人芝居と3Dのすごさで話題になった映画「ゼロ・グラビティ」はこの手法を用いています。

最初の作品プロモーションはインパクトさで持って行きました。TVCでも「衝突編」のムービーを用いて、一体どんな作品なの?とフックにかけたのち、スペシャリスト達=元宇宙飛行士たちのコメントで、単なる見せかけではなくリアリティが存在していること、映像美のお墨付きをもらう。さらに単なるSF映画ではなくストーリー自体も人間ドラマとして素晴らしいのです、と話題を喚起。さらに先に公開されている国でも興行的に成功している=話題沸騰であることを訴えます。日本でも山崎直子さんにコメントをもらい、それをNewsとして流すという手法を用いていました。

口コミ手法に今や欠かせないTwitterは早くから用いたようです。公開イベントに中川翔子さんをよび、彼女のTwitterアカウント(ここがポイント!)も紹介しながら、ハッシュタグをつけて質問ツイートを書き込みをさせるています。イベントの会場は日本科学未来館。しょこたんにも口コミしてもらい、リーチを広げます。

New Yorkタイムス、ロサンジェルス・タイムスでの評判、映画関係者のコメントをどんどん紹介し、「プロ」がお勧めする作品である事をアピールします。そして、日本での試写が進むと公開前に見た人のコメントをまとめて紹介。ゼロ・グラビティ感想まとめサイトでちゃんとまとめて見られるのがいいですね。

Yahooの映画「ゼロ・グラビティー」特集ページでも同様に口コミを中心にコンテンツ作成をしています。



映画「ゼロ・グラビティー」のマーケティングでぶれてないのが、一貫して口コミ戦略でいっていること。TwitterでハッシュタグをつけてTweetさせるのも、特にインセンティブは設けていません。これだけたくさんのおススメコメントをいろいろ見て来たら、自分だってコメントしたいというユーザー心理により、Tweetを集めている所がすごいです。

公開前に主演のサンドラ・ブロックが来日していますが、コメディ女優(なのか?)の彼女を用いてここではベタな映画プロモーションを行っています。TV番組での露出、朝のニュースにバラエティ番組出演。幅広く番宣をしてもらっています。

公開してからは一貫としてストーリー性を強調するプロモーションで進んでいますが、口コミ効果はやはりすごい。特に自分から情報を集めようとしていなくても、それこそ「口コミ」で映画「ゼロ・グラビティ」よかったよという話を何件か聞きました。

MOVのキャンペーンを作成するとき、どうしてももので釣ろうとしてしまうけど、それをしなかったのもとてもいいと思うし、またそれがかえってストーリーの強さをプロモートすることになっている、よい効果が起きていると思います。
貯金ゼロから年収49億というキャッチフレーズと共に
ドヤ顔のレオナルド・ディカプリオで売っているのは、
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」。

作品中に出て来る49億にかけて、総額49万円があたるという
ソーシャルキャンペーンをTwitterとFacebook実施中。

Twitterではパラマウントのアカウントをフォローして、
画像URLとサイトURLそれからハッシュタグ「#欲つぶやけ」
をつけてツイートするという、映画プロモーションによくある
プレゼントキャンペーンの手法を踏襲。
公式サイトのキャンペーンページからTweetすれば、
全部自動についてくるので簡単なんだけど、
ちょっと応募までがめんどくさい系のキャンペーン。
Tweetした応募者のフォロワーに映画のビジュアルを表示できるので、
よい拡散型のキャンペーンではあるのですが。

Facebookの方はさらにめんどくさく、Facebookにいいねして、
キャンペーンに応募している旨のメッセージを送った上で、
映画の感想をシェアするというオペレーション。
正直、面倒くさい。(何人くらい応募があったのか知りたい)
応募用のFacebookアプリ制作予算はなかったのでしょうか。。

が、Facebookではかなりプロモーション的に成功している模様です。
「いいね」の数が日本だけなのに、なんと86万件!
先にご紹介した「アメリカン・ハッスル」の「いいね」数が
わずか7000弱であることをみるとものすごい数です。

普通のブランドページでもこれだけの「いいね」を短期間では簡単に集める事は出来ないので、これは単純にすごい結果だといえると思います。映画は作品ごとにFacebookのアカウントを作っているので、常に使い捨てページ(もっともその後ホームエンタ等でDVD売り出し時にも使われるのですが)になってしまう所が、難しい所だと思います。毎度毎度集客しないと行けないので、数を集めるのは大変なはずです。

Facebookでは、この他にジャパンプレミア試写会への応募キャンペーンも実施してますがこちらは、Facebookの懸賞アプリCrocosを使っていました。

TVスポットを流し始めた1月22日からはFacebookでも話題にしている人数がぐーんとUP。

レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーティン・スコセッシ監督は来日して、なんとハリウッド映画初だという、東京証券取引所でマスコミ向けの記者会見も開いたのが主な理由。イベント会場の選び方が、映画の内容=株取引=証券取引所という選び方でとてもあっているし、証券取引所で実施ということで、普段映画を見に行かないビジネス層へもリーチ出来たのだと思われます。とても素晴らしいです。


映画に関連するニュースは、特設サイトの中に作るのではなくて、
Trumblerで掲載。これもソーシャルで拡散するのに役立ってますよね。
スペシャルサイトの中には動画を編集して、
GIFアニメをつくれるというコンテンツもありました。
(が作った後どうすればいいのかは謎。特にキャンペーン等をしている
訳でもないようで、これはそのままローカライズコンテンツなのかな?)

その他プロモーションでいうとZIPでのインタビューから、
番組紹介、著名人からの感想紹介等がありました。
使っているのは、林真理子、テリー伊藤、道端カレンなど。
林真理子さんからコメントをもらっている点が特によいと思います。
これによって単にはしゃいだ映画じゃなくって、
深いテーマがあるんだよと上手に伝える事が出来ているとおもいます。

[1]  [2]  [3]  [4]  [5
Time for Action 映画 Produced by kumataro
忍者ブログ [PR]
透過フォトver2.0 Designed by ninja-blog.com